北京大学中国公益宝くじ事業研究所所長の王薛紅博士は8日、業界内では一般的に、中国の現在の合法宝くじ收入と不法賭博資金の比率は1:10であると認識されていると述べた。2007年、中国国内の宝くじ売上高は1010億元で、この数字から推算すると、同年の中国国内での不法賭博資金は実に1兆元前後になることとなる。このうち、数千億元の資金は各種ルートを通じ、国外に流出している。「法制日報」が伝えた。
業界関係者らはこれまで多くの論争を通じ、宝くじ事業自体が既に「曲がり角」にさしかかっていると認識しており、「推進が問題であれば、縮小もしかり」という問題だ。多種多様な地下賭博行為が現在全国各地で蔓延している。国外の不法者が遠隔指揮を行い、管理モデルを構築、幾層にもわたるブローカーが利益をむさぼるのがこれら不法者のやり方だ。
昨年、王博士は研究チームを率いて賭博ウェブサイト31サイトを調査した。これらのサイトは中国国内ではいずれも不法ウェブサイトに属する。王博士によると、不法賭博サイトは一般的に多層的なブローカーによる利益吸い上げ方式で運営が行われており、ヤミに隠れることで捜査から逃れて拡大を続けるのがパターンで、「末端のブローカーは集客を担当するのみならず、負債を負わされており、不法賭博サイトのブローカーは地下組織との関係から逃れることができないのです」。
このほか、各種地下賭博場もまた驚くべき利益を吸い上げている。王博士によると、2007年、博士が某省のある地下賭博場を調査した際、わずか1日で5億元もの大金が流れ、年間に流出した賭博額は1800億元近くに上ったという。
「人民網日本語版」2009年3月9日 |