西蔵(チベット)自治区錯那県の全国政協委員である美朶曲珍さんは11日、北京民族文化宮を訪れ、「西蔵民主改革50年展覧会」を見学した。美朶曲珍さんは真剣に見学しながら、展示物をカメラに収めていた。様々な写真を西蔵に持ち帰り、周りの人々に見せるためだ。美朶曲珍さんは全国政治協商会議の10期、11期の委員をつとめており、今全国政協会議において唯一の門巴族の委員だ。門巴族は中国でも人口が比較的少ない民族の一つで、ほとんどがヒマラヤ山脈の南東部の山奥で暮らしており、人口は約8千人。
民主改革前には、西蔵の9割以上の人が住む家がなく、農民・牧畜民の居住条件は悪く、都市部住民1人あたりの居住面積は3平方メートル足らずだったという。当時、ラサ市街には2万人しかおらず、都市の周囲にはぼろぼろのテントの中に貧民らが千世帯近く住んでいた。現在西蔵の居住条件は大きく改善された。新農村の建設、住環境改善プロジェクトを通じて、20万世帯、百万人の農民・牧畜民が安全な新しい住居を獲得した。2008年、農民1人当たりの居住面積は22.83平方メートルに達し、都市部住民の1人当たりの居住面積は33平方メートルに達した。
美朶曲珍さんは「西蔵の庶民は誰も元の生活に帰りたいと思っていません」と語る。
写真(1):展示を見学する美朶曲珍さん
写真(2):他の委員に西蔵自治区全人代会議の写真を見せる美朶曲珍さん
写真(3):資料の写真をとる美朶曲珍さん
写真(4):他の政協委員とともに見学する美朶曲珍さん
「人民網日本語版」 2009年3月12日