米経済誌「フォーブス」がまとめた2009年度世界長者番付が11日、発表された。マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が資産400億ドルでトップの座を奪回、昨年首位だった「株の神様」ウォーレン・バフェット氏は資産370億ドルで2位に後退。香港の富豪トップ・李嘉誠氏は昨年の11位から今年は16位に転落した。
ビル・ゲイツ氏が世界一の富豪に返り咲いた理由は、2008年の資産減少が180億ドルとそれほど大きくなかったことによる。一方、バフェット氏は2008年、250億ドルの資産を失った。メキシコの電話会社テレフォノス・デ・メヒコ(テルメックス)の経営権を持つラテンアメリカ富豪トップのカルロス・スリム・ヘル氏(69歳)は、昨年250億ドルの資産を失い、今年は資産350億ドルで3位となった。
「フォーブス」誌の世界長者番付に掲載されるのは、資産10億ドル以上を保有する富豪たちだ。同番付のチーフ・エディターを務めるルイス・クロエ氏によると、世界的な景気後退の打撃を受け、10億ドル以上の資産を持つ番付掲載者は、昨年の1125人から今年は793人に減り、彼らの資産総額も昨年の4兆4千億ドルから2兆4千億ドルに激減したという。
クロエ氏は、新華社の取材に対し、中国大陸部は今年の数少ない注目スポットのひとつだと指摘した。中国の番付掲載者数は昨年の42人から28人に減ったが、資産総額の減少幅は、インドなどその他の新興経済体より少ないという。
「人民網日本語版」2009年3月13日 |