経済誌「フォーブス」中国語版が17日深夜に発表した「2009中国スターランキング」には驚くべきことに陸上男子110メートル障害の劉翔選手の収入が1億3028万元とあった。昨年発表された1億6320万元よりも3000万元以上落ち込んではいるが、この数字に対して劉翔選手の家族は疑問を投げかけている。今回のランキングで1億を突破したのは総合ランキング5位の劉翔選手と1位のNBAスター姚明選手だけだった。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
劉翔選手の総合ランキングは1年前の2位から5位に落ち、NBAの易建聯選手と飛び込みの郭晶晶選手に抜かれた。昨年のランキングでは、劉翔選手は1億6320万元で収入ランキング第3位に入り、姚明選手とアクションスターの李連傑(ジェット・リー)に続いた。一方今年の収入は1年前よりも減ったが、それでも1億3028万元というのは驚きの額だ。なぜなら劉翔選手は08年はほとんど試合に出場していない。注目を集めた北京五輪もけがのため棄権して社会的な影響を招き、劉翔選手の広告収入は大幅に減ったとされている。
今年のこのランキングについて、劉翔選手の家族は「私たちもこの数字には驚いた。そんなに高いはずはない。どう計算したのかわからない。こういうランキングはみんなを楽しませるためだけのものであって、本気にする必要はない。試合の棄権にしても誰も望んでいなかった。劉翔は今回復して一日も早く復活することだけ考えている。でなければ危険を冒してまで手術はしない」とコメントした。
関係者によると、広告出演料と試合賞金が全額劉翔選手の懐に入るわけではない。試合賞金と広告収入は劉翔選手と陸上管理センターが決まった割合で割り、税金も納めなければならないため、手元に残るのはそんな大きな額にはならない。
「人民網日本語版」2009年3月19日 |