世界で最も安い自動車であるインド・タタ自動車が生産した「ナノ」が23日に発売される。AFPが伝えた。
「ナノ」の販売価格はたったの2000ドルで、世界で最も安い車と言われている。より多くのインド人が自動車を購入できるようにとタタ自動車は希望している。「ナノ」の発売は大きく注目されたものの、1年目には3000潤オ5000台しか売れず、同社の元の計画を大きく下回ると予測されている。2年目には200%増加し、最高で1万5000台に達する見通しだ。
「ナノ」は価格を抑えるためにコスト削減を徹底し、ステレオやステアリングアシスト機能やパワーウィンドウ、エアコンを装備せず、ワイパーも1本しかない。外観がファッショナブルなのを除き、同車では多くの時代遅れの技術が採用されている。
「ナノ」は早くから発売が計画されていたものの、昨年はインド東部の工場が地元民とのトラブルで西部へ移転せざるを得なくなっていた。またタタ自動車は売れ行き不振から30億ドルの負債を背負い、昨年の純利益は34%減少している。
「人民網日本語版」2009年3月23日