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中国 一部のICカードにセキュリティ問題が浮上
発信時間: 2009-04-10 | チャイナネット

工業情報部はこのほど、「一部のICカードに見られる重大なセキュリティ問題の対応に関する通知」を発表し、各地の関連機関・部門にICカードの使用状況について調査し、対応作業を展開するよう要請した。工業情報部のこの通知にはどんな背景があるのだろうか?記者は専門家から、ICカードシステムに利用されているMIチップの暗号が解読されたという驚くべき情報を入手した。現在全国170都市で使われている約1億4千万枚のICカードは現在、深刻なセキュリティ問題に直面している。「北京晨報」が伝えた。

中国情報産業組合ICカード専門委員会の潘利華・理事長は記者に対し、「Mifare非接触スマートカードには確かに安全性の問題が存在しており、現在幅広く利用されている都市ICカードに対する弊害が懸念される」と紹介。一旦この技術が解読されれば、「自由にカード内の情報を書き換えできるようになる。例えば、もともと10元しか入っていないカードを、1千元や1万元、それ以上の金額に勝手に書き換えることができる。さらに、他人のカードをコピーし、自由に情報を修正することも可能だ。これはカードを持つ多くの人にとって、大きなセキュリティ問題であることに間違いない」。

建設部ICカード応用サービスセンターの馬虹・常務副主任は「08年11月までに全国170都市以上の公共交通分野で様々な規模のICカード応用システムが構築された。07年よりも30%増え、90%の都市で多機能ICカードが実現した」と紹介する。注目に値するのは、どの都市でもこれまでスマートカードを採用していることだ。Mifareの暗号解読に対し、業界内の注目が集まっている。潘理事長によると、カード情報が一旦大規模にコピーされれば、都市公共事業に極めて深刻なセキュリティ問題が浮上することになる。このため、いかにこの問題を解決するかが現在業界や関係部門で早急に解決策が必要な問題となっている。

都市ICカードは現在、1枚のカードで多機能に使える方向に発展している。北京ではICカードはスーパーでも使える。「自由に情報を書き換えたカードを転売したり、自分で使ったりする人が現れれば、とても収拾がつかなくなる」と潘理事長は懸念をあらわす。

「人民網日本語版」2009年4月10日

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