遼寧省水利庁は15日、遼寧省の大伙房ダム送水トンネルプロジェクトが全線貫通したと発表した。このトンネルの全長は85.3キロメートルで、現在、世界最長とされるスイスにある57.6キロメートルのゴッタルドトンネルを抜き世界最長のトンネルになる。
この送水トンネルは、東の桓仁満族自治県を起点に西は遼寧省の新賓満族自治県までつながっており、直径8メートル、高さ36メートルで自然流入により水を引き入れる。
このトンネルは、複雑な地質から約50の峰、50余りの河や谷、29の断層を貫き、地表からトンネル最上部までの最長距離は630メートルで最短は60メートルだ。
トンネルが完成すると、桓仁満族自治県の桓仁ダムは新賓満族自治権の蘇子河から水を引き入れ、引力の作用で撫順市内の大伙房ダムに流れ込みむ。そして撫順、瀋陽、遼陽、鞍山、営口、盤錦、大連など7つの深刻な水不足の都市に給水し、約1000万人の住民が恩恵を受ける。
大伙房ダム送水プロジェクトは、東北地区で行われてきた中では最大の送水事業で、総投資額103億元の国家重点プロジェクト。全線貫通には8年を要し、第1期工事は基本的に完成している。使用開始は2010年の竣工後。
「チャイナネット」2009年4月16日 |