ロシアの極東都市ブラゴヴェシチェンスクからモスクワ行きの列車の中で15日朝、中国人女性（24）が死亡したのを受け、ロシア・キーロフ州政府は15日、同行していた中国人53人を病院で隔離し、容態を観察中だと発表した。新華社が伝えた。

キーロフ州衛生局のオソキナ局長はこの日の記者会見で、死者が1985年生まれであることと、遺体は列車がキーロフ駅に停車中に急きょ運び出されたことを説明した。

死亡した女性に同行していた中国人53人は伝染病専門の病院に搬送された。全員中国からの労働者で、病院側はこの中国人女性の死因がまだ確認できないことから、同行者を隔離して血液検査を行ったという。とりあえずの血液検査の結果は16日に出る見通しで、最終的な結論は数日後にわかるという。この女性が乗っていた車両はキーロフ駅で別の列車から切り離され、消毒が撒かれた。

ロシア・ノーボスチ通信社は、ロシア人医師の推測として、ブラゴヴェシチェンスクからモスクワ行きの列車の中で病死した中国人女性の詳しい死因が一週間後に出てから化学検査の分析が行われるだろうと報じた。

医師は、中国人女性の死因は手足口病が発病した可能性が高いとみている。「ひとまず手足口病だと診断されるが、詳しい検査結果は7日から10日以内に出てくる」と医師は話す。

｢人民網日本語版｣2009年4月16日