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専門学者・ネット利用者の「中国不高興」評
発信時間: 2009-04-20 | チャイナネット

「中国不高興」が熱い議論を呼ぶのは?

「中国不高興」筆者の1人:劉仰氏

我々はいかなる利益集団をも代表しておらず、基本的には、自らの背景が自らの見方に格別大きな影響を及ぼすようなことはしていない。この本が青写真になることも望んでいない。若者はまさに成長の段階にあり、この本が、彼らが人生観や世界観を形成しつつある時に、1つの参考になればと希望している。むろん、我々の見方を受け入れても、受け入れなくてもいい。

中国社会科学院政治学所:房寧研究員

「中国不高興」が呼び覚ました心の高ぶりはやはり、いわゆる「民族主義」であった。見るに、これが永遠のテーマあるのは確かである。だが、多少注意するに値する変化は、過去の心痛なる意識、危機的な意識とは違って、この本がこれまでになく民族としての自信とプライドを基調にしている点だ。筆者たちから、また本の売れ行きのよさから見ても、人びとがこの本、そこに映し出された社会の気持ちを重視するにはそれだけの理由がある。

ネット利用者:上善若水

大半の中国人は世界に対する時にはかなり冷静、慎重だ。世界をリードし、世界を管理し、外交上の発言権を獲得するといった「中国不高興」が声高に言うテーマと比較すれば、中国の庶民は中国自身の経済、社会の科学的発展にずっと関心を寄せている。実際、我々の国の実力は「満足していない」と思おうとしても、「満足していない」と感じる程度までにはまだまだ至っていない。

ネット利用者:衢州力量

国がある程度発展し、世界への影響力が徐々に拡大していくと必ず、自分の国こそが世界の救世主だと考える国民が一部に出てくる。こうした意識が一旦広がれば、経済の発展や民族のイメージ、国家の威信は災難的な打撃を被ることになる。

北京師範大学:張勝軍教授

いかなる事であれ、そこには複雑な社会的背景がある。「中国不高興」というこの本が社会の焦点になったのもそうである。中国の外交に問題が生じたのではなく、西側の中国に対する態度に突然、変化が生じたのでもなく、私たち自身の意識が変わったのだと私は考えている。満足であれば損を招く、謙虚であれば益を受ける。私個人は、「中国不高興」がいわゆる中国の新民族主義の新たな路標になるとは思っていない。私が注視したいのは、この本に対する反応が基本的にいろいろとあり、賛成も、反対もあって、誰もが盲従していないことだ。これはむしろ中国社会の自由、開放度が高まったことの反映だと思う。

「チャイナネット」2009年4月20日

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