中国出版科学研究所は22日午前、第6次全国国民閲読調査報告を発表した。同研究所のカク振省・所長は「昨年の成人図書閲読率は49.3%、前年の48.8%から0.5ポイント上昇した」と述べた。中国国民の図書閲読率は2007年に減少から微増に転じた後、再度増加したことになる。読者に最も愛されている作家ベスト3は順に、金庸、魯迅、瓊瑶だった。「新京報」が伝えた。
今回の調査の結果、昨年の成人閲読率は49.3%と判明した。また今回の調査では初めて、0-17歳に対する閲読調査も実施された。調査の結果、中国の18歳以下の未成年の図書閲読率は81.4%に達し、成人をはるかに上回った。
読者に最も愛されている作家ベスト10では、金庸が再び1位となった。昨年、韓寒、郭敬明の後塵を拝した曹雪芹が再度ベスト10に返り咲き、余秋雨が姿を消した。ベスト10作家は順に、金庸、魯迅、瓊瑶、古竜、曹雪芹、郭敬明、老舍、賈平凹、巴金、韓寒。また「読者に最も愛されている本」の調査では、四大名著が上位4位を占めた。読者に最も愛されている本のベスト10は順に、「紅楼夢」、「三国演義」、「西遊記」、「水滸伝」、「鋼鉄はいかに精練されるか」、「囲城」、「狼図騰」、「鬼吹灯」、「ジェイン・エア」、「天竜八部」。
調査の結果、自身の閲読状況に満足している国民はわずか4割にも満たなかった(38.6%)。また自身の閲読状況についてあまり満足していない、あるいは非常に不満であると答えた国民は6割以上にのぼった(61.2%)。 調査結果ではさらに、各種図書のうち、市場シェアが最も高いのは文学系図書であり、過去1年間に延べ約1億3千万人の人々が文学系図書を購入、これは全国民の16.8%、全図書購入者数の35.6%に達した。日常生活関連図書が2位、経済・管理系図書が3位となった。また、半数近くの国民(49.2%)は、現在の図書価格が「やや高い」あるいは「非常に高い」と回答している。
「人民網日本語版」2009年4月23日 |