WHO・世界保健機関は、「メキシコとアメリカで豚インフルエンザの患者が多数出ていることは、国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態となった。各国は通常とは異なる新型インフルエンザや深刻な肺炎の警戒レベルを引き上げるべきだ」と呼びかけている。
WHOは25日夜、声明を発表し「豚インフルエンザ対応の緊急委員会の提案によって、マーガレット・チャン事務局長は現在の状況が国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態になっていると発表した」としている。しかし、WHO緊急委員会は警戒レベルについて「現段階の豚インフルエンザの感染状態を6段階の『3』(人から人への感染がまったくないか極めて限定的な段階)に定めることはできない。さらなる情報が必要だ」と見ている。
WHOはメキシコで25日、少なくとも20人が死亡し、数千人が感染した新型豚インフルエンザの感染状況について「懸念されている状態だ。このウィルスは広い範囲の感染に至る可能性がある。感染状況の出ていない各国も警戒しなければならない」と見ている。
メキシコのホセ・アンヘル・コルドバ保健相は25日「これまで、メキシコでは68人が死亡し、4000人あまりが感染した」と発表した。
「中国国際放送局 日本語部」より 2009年4月26日
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