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各国、新型インフルエンザ対策を強化
発信時間: 2009-05-02 | チャイナネット

メキシコのコルドバ衛生相は先月29日夜、確認された新型インフルエンザ(H1N1)感染者と感染の疑いのある症例の死亡者数は176人に達したと発表した。30日、一部の国は最新の感染状況を公表した。同時に、多くの国は国際的な協力と対策を強化している。

カナダ公共衛生署の最新データによると、確認された感染者数は31人に上った。また、オランダ公衆衛生・福祉・スポーツ相は、「オランダの子供がわが国初のH1N1感染者と確認された」と発表した。このほか、スペインでは症例が17例増えたため、感染者は87人となっている。そして、ニュージーランドでは、感染者が8人増え、あわせて104人となり、フランスでは見つかった32例の感染の疑いのある症例のうちの2例の症状が非常に似ている。さらに、イタリアで現時点まで、20例、日本とインドでそれぞれ1例が見つかっている。

感染予防対策を強化するため、メキシコ政府は今月1日から5日まで、大多数の公共事務、経済活動を中止することを決定した。アメリカのクリントン国務長官は、「メキシコの新型インフルエンザ感染の検査と抑制を支援するため、WHO・世界保健機関やPAHO・パンアメリカン保健機関に500万ドルを提供する」と述べた。

イスラエル衛生部門は同国のベングリオン国際空港に感染状況を緊密に監視する緊急診療所を設置したほか、国内の流行病警戒レベルを6に引き上げた。また、インド衛生省官員は、衛生省所属機関が抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」を一週間で1000万人分を生産し、いくつかのワクチン在庫量を1000万本に補充することを要求した。そして、タイ首相は、「ASEAN・東南アジア諸国連合公共衛生会議も来週タイで開き、共同対策を検討する」と述べた。

この日、EU・欧州連合衛生相会議がルクセンブルクで開かれた。参加代表らはインフルエンザ対策で集団行動を取るよう呼びかけた。

なお、WHO・世界保健機関は30日、ウェブサイトで、「当日から、『豚インフルエンザ』という名称を『A(H1N1)型インフルエンザ』にする」と発表した。

WHOの報道官は、「名称を改めた理由は豚インフルエンザというのが消費者に誤解を招きかねないからだ」と述べた。

先週、メキシコとアメリカでインフルエンザが大規模発生した際、WHOは豚インフルエンザとしていた。しかし、豚インフルエンザウイルスによって変異したものの、現時点では、豚の感染はまだ見つかってない。WHOは、豚肉や豚肉製品を食べるとき、十分に加熱すれば、ウイルスに感染することはないと強調している。

「中国国際放送局 日本語部」より2009年5月1日

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