北京五輪男子体操の「個人総合王」の異名を誇る、揚威選手が7日明らかにしたところによると、揚選手は6日、国家体育総局体操運動管理センターに現役引退申請を提出したところ認可され、体操競技での長年にわたる活躍の末、現役を引退した。
北京五輪に出場し、金メダルを獲得することが、揚選手の長年の念願だった。中国チームの柱だった揚選手はアテネ五輪での挫折後、一度は引退を考えた。しかし中国代表の黄玉斌・監督が引退を留まらせ、揚選手本人も北京五輪への思いが強かったことから現役を続行、その後の4年間、自身の競技生活の中で最も輝かしい記録を残した。とりわけ北京五輪では団体および個人総合の2冠に輝き、花道を飾った。
男子体操史上最も傑出した個人総合選手の一人として、揚選手は2006年にデンマーク・オーフスで開催された世界選手権で競技生活でのピークを迎え、団体、個人総合、平行棒で3個の金メダルを獲得した。翌2007年のドイツ・シュツットガルト世界選手権では、再度団体、個人総合で金メダルを獲得。北京五輪では、念願の男子団体と個人総合の金メダルを獲得し、長年の夢を叶えた。けがで国内最大のスポーツの祭典である全国運動会に出場できない揚選手は、「燃え尽きました」との一言で自身の引退理由を締めくくった。
「人民網日本語版」2009年5月8日