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四川省で大陸部初の新型インフル感染者
発信時間: 2009-05-11 | チャイナネット

中国衛生部は10日夜、中国大陸部初の新型インフルエンザ(H1N1)の感染を確認したと報告した。

中国衛生部は10日午前、四川省衛生庁から四川省人民病院で発熱の症例を発見し、臨床的特徴や検査結果から、新型インフルエンザの疑似症例と診断したという報告を受けた。現在、成都市伝染病院ではこの患者の隔離治療が行なわれており、診察の過程で接触した人たちも医学観察の措置が採られている。

この患者は米国のある大学に留学中の30歳の男性。7日にセントルイスからサンパウロ経由で東京に到着し、8日に東京発のノースウエスト航空29便で9日の1時30分に北京に到着、同日10時50分に北京発の四川航空3U8882に乗り換えて13時17分に成都に到着した。

衛生部は、この患者は9日に北京から成都に向かう国内線で、発熱や喉の痛み、咳、鼻づまり、鼻水などの症状が現れ、成都到着後すぐに四川省人民病院で診察を行なったという。

10日午前、四川省疫病予防・制御センターが実施した2度の再検査では、いずれもH1N1インフルエンザの弱い陽性と判定。そして四川省衛生庁は省内の専門家たちによる立会い診察を行い、「A型H1N1インフルエンザ診断治療方案(2009年試行版第一版)」に基づいて、新型インフルエンザの擬似症例と診断した。

衛生部は専門家グループを成都市に派遣し、診断と治療および予防を指導、四川省の衛生部門に対しては、患者の応急手当を強化し、関連の流行病の調査や接触者を追跡して、直ちに患者のウイルスサンプルを中国疫病予防制御センターに送って再検査するよう求めている。

また関連の省や直轄市には、この患者と近くで接触した乗客を緊急に探し出すよう通知しており、この患者と同じ便に乗っていた乗客や事情を知っている人は、地元の衛生部門に連絡するよう呼びかけている。

この状況はすでに世界保健機関(WHO)、関係国や地域に報告された。

「チャイナネット」 2009年5月11日

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