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重慶の炭鉱でガス噴出事故 30人が死亡
発信時間: 2009-06-01 | チャイナネット

 

 国家安全生産監督管理総局の駱琳局長は31日、重慶市にある松藻煤電公司の同華炭鉱で30日に起きたガス噴出事故が違法行為による重大事故だったと発表した。同市は今回の事故に関わる責任者を処分、うち2人を停職処分にして取り調べを行い、3人を重大責任事故の容疑で逮捕した。犠牲者に対する経済的な補償は「労働災害保険条例」に厳格に基づき計算される。補償金が20万元以下の場合は20万元の補償金が支払われ、20万元以上の場合は規定通り計算される。一部の遺族は経済的に特別困難な状況にあることから、同炭鉱を傘下にもつ重慶能源集団は一部の遺族への補助金に充てるため、従業員に寄付を呼びかけている。

 事故現場での捜索活動は30日午後9時までにすべて終了。事故発生当時、作業中だった作業員131人のうち、101人が脱出したものの、30人が死亡した。坑内から脱出した101のうち77人がけがを負い、21人が重慶市内の病院へ運ばれ手当てを受けているが、うち3人が重症、9人がやや重症で、現在救命措置に全力が注がれている。

 事故現場対策本部によると、事故発生当時この炭鉱は建設中で、事業主は同華炭鉱、工事は重慶川九建設公司が請け負っていた。30日午前、作業員が深さ約1000メートルの工事現場で石炭を採掘しようと爆薬を使った際、大量のガスが噴出したという。

 同局の局長で国家炭鉱安全監察局の趙鉄錘局長によると、同華炭鉱は拡張工事過程でずさんな管理が目立ち、違法な操作や作業を行っていたという。事業主の同華炭鉱および工事請負主の重慶川九建設公司は工事の進度を速めるため、安全管理を怠り、安全規定を厳格に遵守していなかった。爆薬を投じる前に作業員に撤収するよう知らせなかったことからも、爆薬投下時の規定違反が明確である上、砲眼の深さや爆薬の使用量も大きく規定を上回っていた。このため大量のガスが突然噴出し、多くの死者や負傷者を出した。事業主と工事請負主は炭鉱建設中の管理や技術面などで協力や連絡が不十分で、施工中ガスの濃度が規定を大きく上回ることが頻繁にあったという。

  「人民網日本語版」2009年6月1日

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