5月31日は世界禁煙デーにあたる。中国衛生部門は世界最大規模の喫煙予防PRとして、毎年約1千億箱のたばこのパッケージに健康を脅かす警告マーク（寿命短縮、自傷行為、発ガン、奇形児など）をプリントすることを呼びかけた。

中国疾病抑制センター喫煙予防弁公室は同日、「2009年中国喫煙抑制報告」を発表。たばこのパッケージへの「警告マーク」表示は、たばこの流行を抑える最も有効的な手段として世界的にも公認されているほか、中国政府が参加する国際的な「たばこ規制枠組み条約」でも履行すべき義務となっていると説明。

現在中国大陸部に出回っているたばこのパッケージには警告マークはみられない。各メーカーはパッケージに「ロータール」や「ライト」など人々の誘惑をそそる謳い文句を並べ、さらにはたばこの消費を慈善事業や福祉に関連付けるなど、たばこの売上を上げるために「たばこの健康への危害」という本質を回避している。

同センターの楊功煥副主任によると、今年1月9日で「たばこ規制枠組み条約」が中国で発効されて満3年になった。当初の要求に照らし、中国国内で販売されるたばこのパッケージには新たな、「条約」の要求に見合った警告マークを表示しなくてはならない。それはすなわち、はっきりと大々的に「たばこの危害の真相を警告マークによって暴露」することを意味する。

｢人民網日本語版｣2009年6月1日