消息を絶ったエールフランス機に搭乗していた中国人乗客9人のうち、8人の身元が確認された。1人は華為技術有限公司の職員、6人は本鋼集団の職員、もう1人は移民手続きをするために約2カ月前に米国からブラジルに渡っていた浙江省出身の華人だった。
華為技術有限公司の責任者は2日、ブラジル駐在中の中国人職員が6月1日に消息を絶ったエールフランス機に乗っていたことを確認したと明らかにした。
本鋼集団公司によると、行方不明となった6人の職員のうち、4人が男性、2人が女性で、うち1人は高級管理職だった。遼寧省政府の認可を得て5月17日に中国を出発した職員らはオーストラリアとブラジルを訪問、BHP Billiton社およびCompanhia Vale do Rio Doce社と、鉄鉱石・粉鉱の長期輸入についての協議・視察を行っていたという。
中国外交部の報道官は、「事件後、外交部は直ちに緊急マニュアルを発動し、中国在フランス・ブラジル大使館と在リオデジャネイロ総領事館に対し、ブラジル・フランス関連部門、エールフランスおよび関連旅行会社などを通じて搭乗する中国人の情報を直ちに調査するよう指示した。外交部と関連大使館・領事館は引き続き関係方面と密接に連絡をし、飛行機の捜索状況を把握し、中国人乗客にかかわる善後策を適切に行っていく」と述べた。
「人民網日本語版」 2009年6月3日 |