ここ10年で中国大陸の児童の成長発育水準は急速に向上し、都市児童の成長発育の平均レベルは、世界保健機関(WHO)が示している国際レベルにすでに達している。そのため中国衛生部はこの変化に適応するために、『中国の7歳以下の児童の成長発育参考規準』を制定して発表した。
この規準は、小児科や児童保健、児童の栄養、衛生の統計、流行病学などの専門家が十分な論証により制定したもので、2つの特徴がある。一つは、健康で栄養状況のいい児童が基準になっており、測定データは正確でサンプルも多く、中国の児童の成長状況の現実や予測も考慮されている。
2つ目は、指標評価システムがより全面的で、年齢によって児童の身長や体重、頭の大きさ、体重と身長の関係から算出した肥満度を表すボディマス指数などが示されている点だ。また各指標の評価方法は小数点2桁の数値で表され、標準偏差の単位数値も含まれている。そして便利で実用的な成長の曲線図も添えられており、様々な利用者のニーズに満足できるようになっている。
体格発育レベルは、児童の栄養や健康状況を反映する主要な指数で、社会経済の発展レベルや衛生サービスのニーズを評価する重要な内容である。科学的な成長発育評価基準は、児童の保健や臨床面ではなくてはならないもので、大衆の全体的な健康状況の評価やそれに関する政策の制定、計画の関与に重要な根拠となる。
1975年から中国衛生部は、児童の成長発育や栄養、健康状況を調べるために、北京、ハルビン、西安、上海、南京、武漢、広州、福州、昆明の9つの都市で10年に1度、児童の体格発育調査を行ってきた。今年は4回目で、こうした大規模な専門調査により、中国児童の成長発育の規則や変化を把握することができ、児童の保健や医療、教育、科学研究、政策制定に役に立つ参考データを提供してきた。
「チャイナネット」 2009年6月3日 |