米ルイジアナ州ニューオーリンズ市市長室は8日、同市のネーギン市長が新型インフルエンザの疑いがある患者と同じ航空便に乗り合わせたとして、上海で隔離されていることを明らかにした。市長の健康状態に異常はないという。米国大使館のスーザン・スティーヴンソン報道官はこの事実を認め、米国官僚の訪中日程に今のところ影響はないと話した。「新京報」が伝えた。
スーザン報道官がメディアに転送した市長室の声明によると、市長は米東部時間の5日、上海に到着、経済を中心に話し合いが行われる予定だった。しかし、市長の乗った航空便に新型インフルエンザの疑いがある患者が出たため、予防対策として、市長夫妻と同行の市政府警護員1人は上海で隔離され、経過観察に入った。疑いがある患者はすでに隔離され、治療を受けている。市長は中国を訪問した後、オーストラリアで気候変動に関するフォーラムに参加する予定だったが、今回の一件で、日程は変更となる見通し。
声明によれば、市長は中国当局から丁重な扱いを受けているという。今のところ市長の健康状態に異常はなく、市政府関係者とも連絡を取っている。
上海市新型インフルエンザ予防対策グループ報道チームの陳氏は8日夜、最近米国から上海に到着した航空便に、フランス国籍の乗客の、新型インフルエンザへの感染が確認されたと発表。この乗客の前後3列に座っていた乗客39人への経過観察が行われているが、7日夜の時点で隔離観察者の中に「ニューオーリンズ市市長」と名乗る人はいなかったとしている。隔離されている39人の中には確かに米国人はいるが、全員がエコノミークラスの乗客だという。
外交部は現在、関係部門に状況を確認中だという。
「人民網日本語版」2009年6月9日 |