国際大会における中国初の金メダリスト──呉伝玉

第4回世界青年学生平和友好祭が1953年8月、ルーマニアの首都ブカレストで開催された。同平和友好祭期間中、大規模な国際友好スポーツ大会が実施された。オリンピックに次ぐ大規模な国際総合スポーツ大会となった。中国の呉伝玉は100メートル背泳ぎで金メダルを獲得し、国際大会で初めて五星紅旗（中国国旗）が掲げられた。

だが、1954年10月、ハンガリー留学のため乗り込んだ飛行機が事故に遭い、悲運にも命を落とした。享年26歳、早すぎる最期だった。