中国初のチェスチャンピオン──謝軍
謝軍は1970年生まれ。幼い頃から父の薫陶を受けチェスを習得し、わずか14歳で国家級大師(マスター)になった。
1991年9月26日、フィリピンのマニラで開催された世界女子チェス選手権に出場。世界各国の名棋士を相次いで破り、世界チャンピオンに君臨していた(旧)ソ連のマイア・チブルダニゼへの挑戦権をつかんだ。11局の死闘を経て、4勝2敗9引き分け、8.5ポイントのスコアで「世紀の戦い」と称された世界タイトルマッチに決着をつけ、王座に上り詰めた。謝軍が41年間世界チャンピオンの座を独占してきた(旧)ソ連の棋士に勝利し、第7代女子チェスチャンピオンとなったことで、欧米棋士が圧倒的な存在感を誇っていたチェスの歴史が書き換えられることになった。
また、1993年と1999年に2度世界チャンピオンに輝いた。1998年第33回チェスオリンピックでは、中国チームのリーダーとして活躍し団体優勝を飾った。
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