重慶市武隆県の鉄鉱石採掘場で起きた山崩れの救出現場からの情報によると、ここ2日間の雨で、鶏尾山にせき止め湖が出来た。現場の調査を行った水利専門家によると、せき止め湖の規模はまだそれほど大きいものではなく、ひとまず危険性はないという。
ここ2日間、鶏尾山の山崩れが起きた地帯では雨が降ったり止んだりする天気が続いた。7日夜から8日未明にかけ、やや強い雨が降ったため、せき止め湖の上流は7日午前11時に比べ、水深が約1メートル高くなり、上流の地域では約80メートルにわたり水に浸かった。うち、2カ所に三角形の小さな水溜りができ、その周辺の田畑や山道が冠水した。
専門家によると、冠水した場所は水位が明らかに上昇しており、ほぼせき止め湖が出来上がっているものの、水量は5000立方メートルにも満たないため、ひとまず危険性はないという。救援指揮部は人員や砂袋などの救援物資を送る相応の対策を打ち出し、せき止め湖の危険を取り除く作業にあたる。
このほか、ここ2日間の雨で救出現場に向かう山道がぬかるみ、行き来がしづらくなっている。さらに、7日夜から8日昼にかけて鶏尾山は濃霧に覆われ、車両の通行に不便をきたした。気象専門家によると、同地区では9日にも雨が降るため、せき止め湖の危険解除作業は難航するものとみられる。
「人民網日本語版」2009年6月9日 |