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WHO 新型インフルエンザの世界的大流行は近い
発信時間: 2009-06-10 | チャイナネット

中国大陸部の感染者は100人超

北京市衛生局は9日夜9時までに、新たに8人の新型インフルエンザの感染者を確認したと発表した。この8人は全て海外から北京に到着した人たち。

・ 9歳の女の子。ユナイテッド航空889便で7日14時にサンフランシスコから北京に到着。

・ カナダ籍の華人の男性とその息子。エア・カナダ031便で7日16時40分にトロントから北京に到着。

・ 4人の家族。ユナイテッド航空889便で3日14時にサンフランシスコから北京に到着。6日17時に発熱、7日8時に北京世紀壇病院で診断を受け、8日に地壇病院に隔離された。

・ 米国籍の10歳の男の子。6日に咳、7日に発熱し、香港ドラゴン航空900便で8日11時30分に香港から北京に到着。入国時の体温は38.7度で、直接、地壇病院へ輸送された。

北京市で海外から北京に到着して感染が確認されたのは27人で、中国大陸では101人の感染者が報告されている。

世界的大流行の定義は感染する地理的な範囲

世界保健機関(WHO)のフクダ事務局長補代理は9日、新型インフルエンザの現在の感染状況は、「世界的大流行(パンデミック)」に極めて近い状態で、WHOは各方面から新型インフルエンザの感染状況を正確に把握し、パンデミック宣言をしたあとに各方面が過剰反応しないように努力すると述べ、オーストラリアの感染状況に言及して以下のように説明した。

「現在、オーストラリアで報告されている感染者は約1000人になり、すでに地域社会レベルの感染が発生した可能性がある。WHOは今の警告システムに照らし合わせ、北米地域以外で継続して集団感染の発生が確認された時には、フェーズ6に引き上げて世界的大流行の宣言をする」

またフクダ氏は、「WHOが決めている世界的大流行の定義は、主に感染する地理的な範囲。そのため世界的大流行の宣言は、病状の深刻さや、重病患者の増加意味するものではない。各国政府や国民、関係機関、マスコミは正確に理解し、パニックや過激な対応、これによってもたらされる様々なよくない結果を防ぐべきだ」と再び強調した。

WHOの最新データでは、73の国・地域で2万6563人が感染し、140人が亡くなっている。

 

「チャイナネット」 2009年6月10日

 

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