ブラジル・リオデジャネイロに住む一家が一緒の飛行機でのフライトのリスクを懸念して別々の飛行機に乗ったが、母親と息子が乗ったエールフランス航空447便のエアバスA330 200型旅客機は大西洋に墜落し、この家族は永遠に引き裂かれることとなった。英国「デイリー・テレグラフ」が9日に伝えた。
この一家のクリスティンさんはスウェーデンのヨテボリで成長、後にブラジル・リオデジャネイロ市へ来て駐ブラジルのスウェーデン商会で働いている際に、夫と知り合い、結婚して2人の子供が生まれた。夫婦は毎年何度かスウェーデンに帰省して、ストックホルムに住むChristineさんの母親に会いに行っていた。
この一家はこれまでいつも、何かあった場合に家族全員が犠牲になることを恐れて同じ飛行機には乗らずにきた。このため今回のスウェーデン行きでもいつものように、それぞれ違ったフライトのチケットをとった。
夫のフェルナンデスさんは一足先に3歳の娘をつれて、ブラジルからスウェーデンに向かう飛行機に乗りこんだ。数時間後に妻のクリスティンさんも5歳の息子をつれてエールフランス航空のエアバスA330機に搭乗した。
娘と共にパリに無事到着したフェルナンデスさんは、妻と息子が乗った飛行機が失踪したことを知らされた。彼らが最も恐れていた事態が現実となるとは、フェルナンデスさんは夢にも思わなかった。
「人民網日本語版」2009年6月11日