公共バスの安全運行に向けた特別検査が11日、上海市でスタートした。上海市関連部門の担当者も検査現場に姿を現し、「公共バスの乗務員(運転士と車掌)は現行規定にもとづき、乗客が携帯する疑わしい物品を検査し、各種危険品の所持者のバス乗車を禁止する権利を持つ」と語った。
上海市公安局公共交通支局の局長を務めるケイ鉄軍氏(党委書記兼)によると、上海政府が発表した通告に応じて、市政府は、上海世界博覧会の開催期間を含む今年3月1日から来年12月31日まで、可燃物や爆発物を不法携帯しているバス乗客に対して安全検査を行う権利を、全市公共交通機関の職員に付与している。この措置は、市民が外出する際の基本的な安全を保障すると同時に、公共交通運行部門が安全責任を十分に果たすことを目指している。
同規定は、公共交通機関を利用する乗客は、可燃物や爆発物を携帯して乗車することを意識的に避け、乗務員から求められた場合は、検査に応じなければならないと定めている。乗客が検査を拒否した場合、乗務員は乗車を禁止し、必要ならば警察側に通告する。
ケイ鉄軍氏は、「乗務員が乗客の携帯する疑わしい物品を検査する際には、各公共交通の運行会社が具体的状況に応じ、可能な限り乗客の人間性を尊重した方法で行うことが求められる。乗客自らが包みを開けて検査を受けるのが一般的なやり方だ」とコメントした。
「人民網日本語版」2009年6月12日 |