中国のコミュニティにおける衛生サービスはここ数年で飛躍的に発展し、現在では752都市にまで広がった。地級市(地区クラスの行政単位)においては全コミュニティをカバーするに至り、コミュニティ衛生サービスセンターは7223カ所に、サービスステーションは2万1895カ所に設置され、ネットワークが大まかに形成された。
湖北省武漢市で13日行われた「世界保健機関(WHO)コミュニティ健康サービス協力基地」の除幕式で、衛生部婦幼保健・社区衛生司の劉利群副処長は、中国のコミュニティにおける衛生サービスの体制とメカニズムは絶えず革新され、その機能もより充実してきたと紹介。例えば、「コミュニティ担当医師制度」や「ホームドクター」機能が徐々に普及し、住民との距離が縮まった。特に近年ではSARS対策、手足口病の予防、メラミン入り粉ミルクの検査などで重要な役割を発揮している。
劉副処長によると、コミュニティにおける衛生サービスの効果は顕著で、住民の認知度や満足度も急速に高まっている。08年に各地で行われた免疫計画、婦人と児童の健康管理、特殊グループの健康管理(高齢者の身体検査や障害者のリハビリなど)、健康教育、計画出産などのサービスは前の年に比べて大幅に増え、緊急外来を含め受診者の数は約30?40%と徐々に増加している。都市によっては受診者数が50%以上に達するところもあり、住民は効果的に医療費を抑えることができている。新医療改革によって政府はコミュニティにおける衛生サービスにより力を入れるようになった。今年から41億元を投じて全国2400カ所のコミュニティ衛生サービスセンターを建設・改造する方針で、すでに今年分の20億元が下りた。また人材育成にも力を入れ、毎年8000万元を投じて3年間で16万人を育成する。医療設備の調達には2億2千万元を投じ、同時に公共衛生サービスの経費も上乗せされる。
「人民網日本語版」2009年6月15日 |