改革開放以来、中国大陸部の民営企業家数は既に300万人を突破、調査によると、ふさわしい「後継者」が見つからないため、95%以上の企業家は「富は三代続かず」の宿命から逃れられない状況にある。ある研究結果によると、現在中国大陸部富裕層の子女のうち、わずか10%が両親から積極的な向上心や勤勉さを受け継いでいるという。多くの富裕家族および企業が、「富は三代続かず」というよりも、「富は二代続かず」という問題に悩まされている。「中国青年報」が伝えた。
「富は三代続かず」とは必ずしも中国の特色ではなく、全世界の家族経営企業は普遍的に「貧しき孫」問題に直面している。米国では、家族企業で「二代目」が存在するのはわずか30%、「三代目」ではわずか12%、「四代目以降」となると3%しか存続しない。ポルトガルには「裕福な農民、貴族の息子、貧しき孫」ということわざがある。スペインにも「レストランのオーナー、豊かな息子、乞食の孫」ということわざがあり、またドイツでは、「創造、継承、消滅」という3つの言葉で三代の宿命を表している。
中国人は自らの子女に最高の学習・生活条件を与えることを好み、子女を海外留学、遊学に送り出し、子女の現実的な生活能力を育てることに注意を払わない。富裕層の子女が海外で散財する金額は驚くべきものが少なくない。資料によると、海外での一般的な留学生の1年間の生活費は10万元前後だが、「ボンボン」留学生になるといずれも100万元を超え、米国に留学する一部の「ボンボン」留学生には年間200万元以上を浪費する学生もいるという。彼ら・彼女たちの生活は米国で近隣の人々もあきれているほどだ。富裕企業家の多くは「次世代」に対する教育意識は薄く、「富の継承者」には「富を生み出す」能力が大きく欠如している。ある人は「二代目」「三代目」をこのように言う。お金はふんだんに使い、酒は大いに飲み、ただ創業の闘志に欠けており、常に自分は非凡であるとうぬぼれているが現実的な能力は平凡で、一旦家業を引き継ぐと、瞬く間に祖先から受け継いだ財産を使い果たす。
「富は三代続かず」の理由は上記以外にも、企業管理の不徹底、財産贈与の不合理、社会の悪い気風の影響、市場競争による淘汰、不利な環境などの原因もある。
「人民網日本語版」2009年6月22日 |