英紙『フィナンシャル・タイムズ』6月23日に掲載された文章。著者　Patti Waldmeir　翻訳者　朱慶和

中国人は大きなものに心を奪われたようだ。大きな目、大きな鼻、大きな胸、そして大型SUVのハマー。今、上海ではアジア人特有の細長い目や低い鼻、平たい胸を整形する手術がとても人気を集めている。

上海時光整形外科病院の廖玉華医師によると、昨年末から売り上げは4割増で、国際金融危機による影響もなく繁盛しているという。「お客さんのほとんどはホワイトカラーで、失業して時間があるため整形に来る」と、整形をする人の半分以上は就職と関係があり、「今後の就職のために競争力を備えておきたいのだろ」と廖玉華医師は話す。

目前の利益を求める両親の一部はこうした傾向に賛成しており、大学入試を終えたばかりの子供のために整形手術の予約を入れている両親もいるほどだ。

今年、大学を卒業する学生の就職はこの数年で最も厳しく、整形する4分の3の女子学生は特に就職が難しいという。北京大学婦人法律研究とサービスセンターの調査によると、就職時に性差別を受ける女性は4分の1で、妊娠時の減給は5分の1、結婚後に職を失なう女性は11％に上る。

廖玉華さんの病院でよく行われているのが二重まぶたと鼻の整形手術で、その多くが25歳から35歳まで。米国では整形する人の半分は40歳から55歳が占める。

｢チャイナネット｣　2009年6月29日