男子110メートルハードルの劉翔選手が6月30日午前、上海の莘荘ベースで公開練習を実施した。劉翔選手の状態はいつも通りで、引退するのではないかという憶測はこれでなくなった。

9時からトレーニングが始まり、メディアに公開されたのは10時15分。興奮ぎみの劉翔選手は黒いスポーツパンツ姿でトレーニングを行った。

メディアの注目が集まる中、落ち着いて何度かハードルを飛び越える劉翔選手からは、練習へのケガによる影響は感じられなかった。トレーニングの間は一切話さず、練習後も自らの状況については触れることのなかった劉翔選手。この公開練習には、あるフランス人のファンがわざわざ見に来たといわれている。

スパイク・シューズを使う前の最後の検査が、6月24日に上海の華山病院で行われているが、その結果は明らかになっていない。そのため30日に引退を発表するのではないかという憶測が飛び交っていた。今回、何も話さなかった劉翔選手だが、公開練習は力強い答えであり、回復とトレーニングは計画通り進んでいることを示している。

「ちゃいなネット」　2009年7月1日