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新型インフルエンザウイルス、実は交雑したもの
発信時間: 2009-07-10 | チャイナネット

ある研究によると、このほど北米で発生したA型H1N1インフルエンザのウイルスは、全ての遺伝子が豚インフルエンザウイルスに由来するもので、系統樹は2本にしぼられる。うち一つの系統樹は豚インフルウイルスで、約10年前に発生したヒト、トリ、ブタのインフルエンザウイルスが交雑したものだという。「科技日報」が9日伝えた。

中国動物衛生・流行病学センターの陳継明研究員らによると、インターネットのインフルエンザウイルスデータベースを利用して、豚インフルウイルスの系統樹分析を進めた結果、このような結論を得たという。研究の成果は「科学通報」2009年第12期で発表される予定だ。

陳研究員の所属するチームは、世界的な塩基配列データベース・ジェンバンクのインフルエンザウイルスネットワークデータベース「インフルエンザウイルスリソース」を利用して、複数の宿主のウイルスの遺伝子を、特にP-B関連遺伝子について全面的な系統樹分析を行い、その結果、北米で発生した新ウイルスのNA遺伝子とMP遺伝子はある系統の豚インフルエンザウイルスによるもので、HA、NP、NS、PB1、PB2およびPAなどの遺伝子は別系統のウイルスによるものだということがわかった。前者の系統は30年前に発生した鳥インフルエンザのウイルスに由来する。後者の系統は10年前に発生したヒト、ブタ、トリのインフルエンザの交雑ウイルスに由来し、PB2遺伝子とPA遺伝子は鳥インフルエンザウイルスに、PB1遺伝子はヒトH3N2亜種インフルエンザウイルスに由来するという。またヒトH3N2亜種インフルエンザウイルスのPB1遺伝子は1968年前後の鳥インフルエンザに由来するという。

「人民網日本語版」2009年7月10日

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