中国西南部の貴州省晴隆県にある新橋炭鉱で先月17日に起きた出水事故で、閉じ込められた作業員16人のうち、3人が25日ぶりに奇跡的な生還を遂げた。12日昼頃に坑内から無事救出された3人は、命に別状ないという。
現場で救出指揮にあたった黔西南布依(ブイ)族苗(ミャオ)族自治州政府の陳晴副秘書長によると、この3人の生還者は12日午前11時28分に坑内で見つかり、12時には無事に救出された。救出後、簡単な会話もできたという。彼らは坑内に25日間(約604時間)閉じ込められた。これはすでに人体の正常な身体的、心理的極限をはるかに超えた、「生命の奇跡」といえる。
現場で救出にあたった楊森氏によると、3人は救出された際、「水が飲みたい」「坑内から出たい」と話し、まだ意識がはっきりしていたという。
3人は坑内に25日間閉じ込められても、作業用ランプの微かな光で、救出用通路から救援スタッフに信号を送り、ついに救出されたという。
新橋炭鉱では先月17日、出水事故が起き、坑内に作業員16人が閉じ込められた。数日後、作業員1人の遺体がみつかった。出水量は約1500立方メートル。救出作業は豪雨により足場が悪く困難を極めたが、この25日間、昼夜を問わず作業が続けられていた。陳氏は「3人の作業員の生還が私たちに自信を与えてくれた。あきらめずに救出作業を続ける」と話した。
「人民網日本語版」2009年7月13日