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フランス人観光客:新疆での見聞を友達に話したい
発信時間: 2009-07-16 | チャイナネット

マイケル・デュポンさんは12日、フランスからの観光ツアーグループ一行と新疆ウイグル自治区のウルムチ空港に到着した際、一行はごく少数のキャンセルをまぬがれた観光グループの一つだということを知らされた。

 

一週間前の5日に、新疆ウイグル自治区の省都・ウルムチ市で大規模な暴力犯罪事件が発生し、184人が死亡し、1600人以上の市民が負傷した。そのため、各旅行社がただちに新疆行きのツアーをキャンセルしたり延期したりする対策を講じ、新疆の観光業に大きなダメージを与えることになった。

 

ウルムチ空港で仕事をしている観光業者の斉西さん(音訳)は、「今、外国から新疆に来るのはビジネスマンと記者だけです。安全上の理由で、ここ数日ウルムチ市を離れる人がだんだん増えています」と語った。

 

地元でガイドの仕事をしている劉笑平さん(音訳)は、「経理が昨日の夜電話で、このフランス観光ツアー一行を案内するよう指示してきたのです。これは私にとって今週最初の仕事です。今では、自宅で旅行社からの指示を待たざるを得ない同僚が大勢います」と語った。

 

何度も中国を訪れたことがあるデュポンさんは、フランスを出発する前に、電子メールを通じて、こういう時期に新疆観光ができるかどうかについて中国人の同僚に尋ねた。同僚から大丈夫という返事を得たので、デュポンさんはすぐ荷物を整えて中国に行くことを決めた。友だちはこれを知って、「それは大胆過ぎる決断じゃないんですか」と、身の安全を心配してくれたが、デュポンさんは、「誰も私が行くことを阻止できません。自分の決めたことを変える理由はありません」と語った。

 

武装した警官がいくつかの通りの交差点に立って秩序を維持している以外、市内の様子はすでに回復している。お店やレストランも営業を再開しており、商売人たちも夜のバザールの用意におおわらわであった。しかし、市内はまだ緊張したムードに包まれ、「心の傷を回復癒すにはたぶん長い時間が必要だと思います」と劉笑平さんは語った。

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