広州市公安局新聞(報道)弁公室は15日夜、広州市広園西路で同日午後、アフリカ出身者が集まり、派出所を取り囲むなど抗議騒動を起こし、道路が一時マヒ状態となったと明かした。
広州警察によると、越秀区公安分局鉱泉派出所の警官が15日14時50分、広園西路の唐旗服装城2階で法律に基き治安検査を実施した際に、違法な外貨両替行為を疑われた外国人の男が、素手で窓ガラスを割り外に逃げ出そうとし、背中にガラスによる傷を負ったという。警官はその後、屋上から地面に落ちた別の外国人の男を発見、この男はかなりの重傷を負った。
事件発生後、警官は直ちに120番(救急)に通報、負傷者を病院に運んだ。この間に、一部のアフリカ出身者が鉱泉派出所の入口付近に続々と詰めかけ、広園西路は一時マヒ状態となった。広州警察は警官を現場に向かわせ、集まったアフリカ出身者に説得・勧告を行い、交通整理を行った。広園西路の交通は17時30分頃、正常に戻った。鉱泉派出所付近に集まったアフリカ出身者は、20時30分頃、次第に散っていった。
広州警察によると、警察は病院と協力して負傷者の治療に全力であたっており、事件の詳細は現在調査中という。
中国・アフリカ間の貿易は日ごとに盛んになっており、広州は多くのアフリカ業者を誘致、彼らは主にアパレル・日用品などの卸売業務に携わっている。同時に、アフリカ出身の不法居留者問題も、日を追って際立ってきている。
「人民網日本語版」2009年7月16日
|