世界保健機関(WHO)のグレゴリー・ハートル(Gregory Hartl)広報担当は16日、WHOはA型(H1N1)インフルエンザ(新型)発生状況情報の発表方法を変更する予定だとメディアに明かした。
ハートル氏のコメント内容は以下の通り。
WHOは新しく確定診断が下った新型インフルエンザ患者に関する発表を取りやめ、今週末から、新型インフル発生状況の最新情報を新しい方法で公表する方針だ。
新型インフルエンザは引き続き世界各地で迅速に拡大しており、病例数があまりにも多く、病例の増加スピードもあまりにも速い。このため、多くの国家では、新しく増加した病例を追跡することがもはや不可能となっている。新規病例に関する情報はすでに意味が無くなった。それどころか、監視測定作業は、各国の研究室資源を浪費するだけだ。
WHOは近く、新型インフルエンザウィルス監視測定に関する新ガイドラインを発表する。この新ガイドラインでは、大量の病例が発生した国家に対し、新たに増加した病例に対する研究室での検査測定の実施を取りやめるよう提案されている。それに代わり、ウィルス変異や疾病の重大な発展すう勢など、マクロ的次元から見たウィルス・疾病監視測定作業に重点を置くよう推奨される。ただし、新型インフルエンザ病例がない、あるいは病例数がかなり少ない国家については、最終確定診断を目的とした研究室での検査・測定を今後も継続するよう提案する。
WHOは7月6日以来、新型インフルエンザ最終確定病例に関する更新データを発表していない。
「人民網日本語版」2009年7月17日