米国のとある野生動物園ではこのほど、不況対策として観光客向けにゾウによる洗車サービスを開始した。
洗車をしてくれるゾウは、ティキ、アリス、ジョージの3頭。洗車時に何か失敗するのではとの心配はご無用。ゾウたちは鼻で雑巾やスポンジを上手につかみ、車体を拭いてくれる。
この「ゾウの洗車コーナー」では、ゾウたちと近くで触れ合うことも出来、1回の洗車料金は20ドル(約1900円)。
米国の公園・動物園の多くが不況で資金難に直面している。この動物園はゾウの洗車サービスで注目を集め、チケット収入も増加した。
ゾウの飼育員が、ゾウが楽しそうに鼻から水を噴出すのを見て思いついたというこのアイデアは、観光客がゾウと触れ合えるいいチャンスとなるとともに、ゾウたちも水遊びが出来、まさに一挙両得だ。さらに、動物園の食料調達も資金難で困難に陥っており、ゾウの洗車で集まった資金が実際に役に立つという。
ちなみに、動物園側は車がきれいになることは保障しておらず、同サービスは予約も不要ということだ。ティコとアリスは39歳、ジョージは28歳で、現在600エーカーのゾウエリアに住んでいる。スタッフによると、3頭のゾウは現在絵を描いたり、ハーモニカの演奏も学んでおり、将来動物園にとってさらに大きな役割を担う可能性があるという。
「人民網日本語版」 2009年7月23日
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