国際的な金融危機の下、大卒者の就業は大きな試練に直面しており、大学生が求職活動に費やす投資額は少なくないことが判明している。「中国青年報」が伝えた。
これは彼ら・彼女たちの求職活動における投資額から垣間見ることができる。北京大学「高等教育規模発展と卒業生就業」課題チームが昨年発表した第3回学生就業調査結果によると、2007年の大学卒業生が求職活動に費やした関連費用は1人あたり平均1132元だった。また、華中人才市場が今年1-6月、求人説明会に参加した数千人の卒業生を対象に行った調査の結果、2009年卒業生の求職コストは大幅に上昇、平均2千元以上が費やされており、卒業生が求職活動において投資を惜しまず、積極姿勢になっていることがうかがえる。
同調査によると、求職活動に費やす投資は主に履歴書作成、丁重な装丁、各種職業訓練証書、交通通信費など。うち、履歴書への投資が非常に大きな比率を占めており、2007年のある調査報告によると、履歴書のみの支出額が求職総コストの20%を占めていた。
多くの卒業生にとって意外だったのが、履歴書にかかる投資のわりに、その効果はそれほど上がっていないことだ。今年3月、河南省は卒業生の求職履歴書に対するサンプリング調査を行った結果、卒業生の求職過程における履歴書送付の平均成功率はわずかに52通に1回だった。世博集団上海外服公司が発表した「2009年大学生就業現状調査報告」によると、調査対象となった上海在住の卒業生500人以上のうち、70.5%の卒業生は大量の履歴書を投函後、採用通知を得ていない。この数字からもわかるように、廃棄される履歴書の数は実に驚くべきものだ。中国中央テレビ(CCTV)が先ごろ行ったある報道によると、無効となった履歴書に伴う毎年の浪費額は全国で実に20億元以上になるという。
「人民網日本語版」2009年7月23日 |