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中国唯一の女性活仏の一生
発信時間: 2009-08-05 | チャイナネット

サンテン・ドルジェ・パンモ12世は、チベット仏教の仏母の化身とされ、中国で唯一、チベット仏教の高層を尊称する「大呼図克図」という封号を持つ女性の活仏である。チベット暦の1942年2月8日、僧侶や一般の人が歌い踊る中で桑頂寺に迎えられ、ドルジェ12世の即位式が行われた。

 

混乱の中で

 

幼少のドルジェ12世が桑頂寺に入ると、多くの特権が与えられた。ラサに行く場合は必ずチベット地方政府の許可が必要で、途中の各宿泊所では盛大なもてなしを受けた。また読経や修行に専念する中で、多くの高僧や活仏が指導にあたった。

しかしこうした状況は1959年3月で終了する。この年、チベット地方政府は叛乱を起こし、桑頂寺は騒乱の真っ只中にあった。反乱者は次から次へと寺院に突入し、銃や食糧などを提供するよう要求。ドルジェ12世は側近の従者身と寺を逃れ、羊卓雍措の湖心島に身を隠したが、反乱者に見つけられてブータンを回りインドに連れて行かれた。

ドルジェ12世の6カ月間にわたる流浪生活は、1959年8月に在カリンポン中国通商代理所の援助で幕を閉じ、パキスタン、アフガニスタン、ロシア、モンゴルなどを経由してようやく北京にたどり着いた。

 

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