中国は1998年以降、9900件の海上における捜索及び救助を手がけ、海上事故から12万2320人を救出した。その成功率は93.2%に達し、1日当たり平均34人を救助した計算になる。
交通運輸部救助サルベージ局の丁平生副局長は、新中国成立初期、中国では海上における救助事業は空白だったと紹介。同局の前身である中国人民サルベージ公司は120人の従業員と120キロワットの小型タグボート「盤山」号があるだけで、業務といえば沈没船の引き揚げや水路の清掃が中心だった。
同部海事局の鄭和平副局長によると、改革開放後の30年で中国の水上輸送力と輸送量は大きく成長。中国は08年末の時点で、24万艘余りの船舶を有し、世界第2に数えられるようになった。水運による貨物輸送量は1978年よりも6倍の28億トン、貨物取扱量は同17倍の6兆4284億トンキロに達した。
中国の水運の急成長と同時に、水上の安全面も改革開放以前に比べ、一段と改善された。鄭氏によると、昨年水上で起きた事故件数、死者・行方不明者の数、沈没船の数は1978年に比べ、それぞれ93.9%、71.2%、87.6%低下した。
「人民網日本語版」2009年8月17日