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新中国初の女性外交官――丁雪松
発信時間: 2009-08-18 | チャイナネット

丁雪松元大使は1950年代に外交官になり、多くの海外の要人を接待し、代表団を率いるなどしばしば外国を訪問した。その足跡はアジア、ヨーロッパ、北米やラテンアメリカに及び、祖国のために様々な栄誉と賞賛を得ている。

 

経済に関する研究調査に尽力

1977年に丁元大使は中国芸術団を率いて北ヨーロッパ5カ国を訪問。デンマークのある大臣は、デンマークの内閣のメンバーは順番に中国を訪問するのを楽しみにしていると、ユーモアたっぷりに丁元大使に言ったこともある。

大使としてオランダとデンマークに駐在していた1979年から1984年は、中国で改革開放が始まった頃で、中国共産党中央は外国資金や技術を導入して、国内発展を促す目標を打ち出していた。丁元大使も国内の人たちを中国に招待し、中国人の外国視察団を組織するなどして、経済に関する研究調査に力を入れた。

 

「ビール大使」と呼ばれた丁元大使

改革開放当初、ビールを買うために多くの人が列をつくっているのを目にした丁元大使は、デンマークのビール生産技術を導入することができればと考えた。度重なる商談の末、デンマーク側は1980年に優遇借款を提供し、北京に年間10万トンのビール生産工場を建て、肝心な工場での技術協力に同意した。

3年後、当時、中国で最も近代化した「北京華都ビール工場」が出荷を開始し、北京のビール不足が解決。そのためデンマークビールの社長は丁元大使のことを、冗談を交えて「ビール大使」と呼んだ。

 

中国外交事業への貢献を証明する品々

丁元大使は2007年4月3日、長年、外交生活で贈られた貴重な記念品などを、中国婦人児童博物館に寄贈した。これらの寄贈品は、1984年にデンマークの外相から送られた、デンマーク女王マルグレーテ2世の即位10年を記念した精巧で美しい陶磁鉢や、デンマーク宮廷で信任状を渡す際の写真やその時に着た礼服、1950年代から1970年代までの外交活動の写真、著書『中国初の女性大使、丁雪松の回想録』など合わせて10点。こうした寄贈品は丁元大使の中国外交事業への貢献を証明するものであり、重要な歴史的な研究価値がある。

「チャイナネット」2009年8月18日

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