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つり革の最適の高さは? 中国人の新たな寸法基準制定へ
発信時間: 2009-09-03 | チャイナネット

多くの中国人にぴったり合う、地下鉄やバスのつり革の高さは? 多くの人にぴったりのマスクの形状やサイズは? 学生の視力を守るために最適なデスクと椅子の高さは? 設計者は、人体の各部分のサイズの正確なデータに基づいて初めて、これらの疑問に答えることができる。

中国標準化研究院はこのほど、科学的な人体サイズのデータを得るための「中国人成人の人体サイズに関するサンプリング測定トライアル調査」を完了させた。同院は今後、この調査結果にもとづき、予定サンプル対象者2万5千人という大規模な全国第2回成人人体サイズ測定を近く実施する。

中国標準化研究院の張欣・副研究員によると、人体サイズのデータは、国家にとって最も基礎的な工程データのひとつであり、製品のデザイン設計や空間配置設計における基本的技術の根拠となる。同データの応用は、人類活動のあらゆる分野に関連している。人体サイズの測定は、アパレル、家具、建築、製造、交通など多くの国民経済業界の発展に深く関わっている。

1986年から1988年にかけて、人体サイズ測定が中国で初めて実施された。中国標準化研究院は当時、定められたサンプリング方法にもとづき、全国を6大自然区に分け、成人約2万人分の人体サイズのデータを収集、国家レベルの人体サイズ基礎データベースをほぼ完成させた。同データベースを基本として、GB10000-1988「中国成年人人体尺寸」など人体サイズに関する一連の国家標準が定められた。

しかし、当時測定された人体サイズ標準には、今では2つの問題が生じている。1つ目は、未成年者の人体サイズが含まれていないことだ。このため、中国標準化研究院は2005年、全国約2万人の未成年者を対象とした人体サイズサンプリング測定調査をスタートした。「中国未成年者人体サイズデータ標準」は、今年中に出版される見通しという。

2番目の問題は、国民生活レベルがここ約20年で向上するにつれて、体格などの特徴が大きく変化したため、当時のデータの多くが、生産・生活デザインのニーズにもはや適合しなくなったことだ。

張副研究員は、「人体サイズ測定の新たな実施は、人体サイズの3次元データを中国の製品設計業界に提供し、従来のデータにおける不足部分やデータの古さという問題を解決することになる」と語る。

「人民網日本語版」2009年9月3日

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