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サマランチ氏が死去「中国を愛し尊重していた」
発信時間: 2010-04-22 | チャイナネット

国際オリンピック委員会(IOC)のフアン・アントニオ・サマランチ前会長が北京時間4月21日、スペイン・バルセロナの病院で病死した。89歳だった。

サマランチ前会長は2008年9月4日のスペイン紙「ラバンガルディア」に、「なぜ中国を愛し尊重するのか」というタイトルでこう記している。

「中国の人たちは非常に強い記憶力を持つ民族で、艱難を共にした友人を大切にすることを知っており、その時に自分の側に立った人のことを忘れない。そのため今回の北京オリンピックでは、中国の人たちの友情と私への愛を十分に感じた。これは言葉では表現できない感情だ。この30年に中国を訪問した回数は29回。私は中国から愛と友情を得、中国の人たちを愛し尊重することを学んだ」

1993年にモンテカルロで行われたIOC委員会の第101回会議では、わずか2票差で北京がシドニーに負け、2000年のオリンピック開催を逃した。その時にサマランチ前会長は「北京はあきらめず、引き続き申請するべきだ。私は強い信念がある。それは21世紀のオリンピックは偉大な中国がなくてはならならず、それに私たちが強くなるためには、オリンピックファミリーも13億人の中国の人たちが必要だ。この数年間で中国経済が迅速に発展していることを世界は知っている。そしてついに江沢民元主席から、2008年のオリンピック招致に北京市が申請することを聞いた」と話している。

そして北京オリンピックについてはかつて以下のように語っていた。「中国にとってオリンピックは、中国の文化を世界に理解してもらうきっかけとなり、中国の人たちが自由に各国の人たちと交流し、オリンピック精神を享受するよいチャンスでもある。オリンピックは民族の偉大な勝利だった。それは中国政府が約束を実行したからだ。北京オリンピックは世界から感心された。それは100万人以上のボランティアが、笑顔で行き届いていたサービスをしたからだ」

モスクワで開催された国際オリンピック委員会に出席したサマランチ前会長(2001年7月15日)

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