サウジアラビアはここ数年、深刻なインフレ問題に直面しているため、若い人の多くが高価な結婚式の費用を用意できずにつらい思いをしている。現地の結婚式の価格高騰で結婚できない若い人たちが宗教や信仰に違反する「婚前同棲」で生活していることを、一部の保守派は憂慮している。

サウジアラビアの法律では女性が見知らぬ男性と公共の場所にいることを禁止している。集団結婚式では、このため着飾った新婦は参加できず、白い伝統的な服装をまとう新郎だけが集まることになる。それでも参加カップルは政府から家具、ホテル二泊の無料宿泊券、自動車の安全保険と礼金を獲得できる。

ある若い男性が結婚したいと思えば、まず体裁の立つ仕事、不動産、自動車と礼金を用意しなければならない。日に日に高騰するインフレ率に従い、岳父が要求する礼金もどんどん高くなる。家庭に複数の妙齢の女性がいると、結婚せずに礼金の用意を待つことはよくあるらしい。

「中国網日本語版（チャイナネット）」 2011年5月27日