楊佴旻氏
中国の水墨画と言えば、白い画仙紙に描かれた墨色の絵を思い浮かべる人が多いだろう。中国の伝統的な絵画は西側の色彩に富んだ油絵と違い、質素な色という印象がある。しかし、彼が描いた水墨画の色は豊富である。
中国の曲陽で生まれた楊佴旻氏は、中国の新水墨画を代表する画家である。彼は中国の伝統的な水墨と西側の絵画の色彩を大胆に結びつけ、色彩に富んだ中国水墨画を作り出した。彼の絵は色鮮やかでありながら、中国の水墨の趣も保っている。
楊佴旻氏の作品はアメリカ、日本、フランス、オランダやトルコなどの国の美術館に収蔵されている。また、長年日本に滞在した経験があり、日本でも注目されている。東京、大阪、名古屋などで個展を行ったことや、「朝日新聞」、「読売新聞」などのインタービューを受けたこともある。
「彼の詩史――楊佴旻絵画作品巡回展覧」発表会が7月14日午後3時半、国務院新聞弁公室で行われた。彼の新しい水墨画作品は、2012年9月30日から2013年9月17日にかけて、山西美術館、河北美術館、中国美術館、南京芸術学院美術館、大連美術館に展示されることになっている。
「日本滞在の経験は自身の絵画スタイルと関係あるか」という質問に対して、楊佴旻氏は「日本に滞在していたため、日本の絵画からも養分を吸収した。中国の水墨画の長所と不足に気づき、改善を試みた」と答えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年7月16日