中国の小・中・高校の教師に関する青書「中国中小学校教師発展報告(2012年版)」の発表会がこのほど、北京で開催された。中国では、女性教師の占める割合がますます高まっており、男子生徒の健全な成長に不利益をもたらす恐れがあることが指摘された。北京の日刊紙・京華時報が報じた。
青書の要旨は次の通り。
教師を性別で見た場合、小・中・高校教師全体で、女性の占める割合はますます高まっている。2009年末の時点で、女性教師が占める割合は52.93%に達した。小学校、中学校、高校の順に女性教師の割合は低下している。
都市・農村別にみると、女性教師の割合が最も高いのは都市部で、県・鎮がこれに続き、農村部は最も低かった。女性教師の割合が高いことで、男子児童・生徒の性別に対する意識の発展や学業面での向上に対し、不利な影響がもたらされると指摘する専門家は多い。
教師の報酬は、政策の推進いかんに大きく左右され、昇給は突発的に行われるケースが多く、教師の報酬調整システムは今のところ確立されていない。
先進国の経験に倣い、現在の中国社会では、中学校教師の報酬が引き上げられた代わりに要求も厳しくなり、負担の増加につながったため、職業としての人気が落ちる結果となった。
「人民網日本語版」2012年7月17日