28日午前に行われたロンドン五輪競泳男子400メートル自由形予選で、北京五輪金メダリストの朴泰桓選手(韓国)はフライングしたとして一旦失格判定を受けたものの、コーチや大韓水泳連盟が国際水泳連盟(FINA)に猛抗議。ビデオ判定の結果、問題はなかったとして判定が覆り、決勝に進むというハプニングがあった。その後、29日の決勝に参加した朴選手は、ライバルの中国の孫楊選手に敗れたものの、銀メダルを獲得した。実際には、朴選手のオーストラリア人コーチ・マイケル・ボール氏はビデオを確認した後、「朴の頭が動いたようにも見える」と述べていた。中国のタブロイド紙「新京報」が報じた。
疑惑の判定に中国のネット上は炎上。ネットユーザーから、韓国代表団や審判委員に対して不満を表す声が多く寄せられたが、中には「こんな決勝戦こそ価値がある。このような方法で決勝に進んだライバルを倒せば、韓国人はぐうの音も出なくなるだろう」との声も。さらに、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」には、「パク選手は必ず精神的な面で影響を受けるはず。金メダルは中国のもの!」「判定が覆ったことはうれしくないが、孫選手とパク選手のライバル対決が見られるのは楽しみ。がんばれ孫選手!実力で韓国人を心の底から黙らせて」「判定が覆って決勝に出ても、銀メダル以下しかとれない」「パク選手との対決となれば、孫選手も一層燃えるはず。中国人の私は当然孫選手を応援する。がんばれ!」「パク選手の判定覆りや女子テニスの李娜選手が1回戦敗退、女子重量挙げの王明娟選手が金メダルなどのニュースがほぼ同時に出てきた。ミニブログは本当に万能だ」「判定が覆ったことも理解できる。韓国人はそれだけ同種目の金メダルに注目しているということ。規則でも、合理的な範囲で判定に対する異議を申して立てることが認められている」などの声が寄せられ、29日の決勝で孫選手が金メダルを獲得する瞬間を徹夜で応援する予定とするネットユーザーも多く見られた。
「人民網日本語版」2012年7月31日