中国の国宝級仏像が日本で盗難 朱炳仁の作品

中国の国宝級仏像が日本で盗難 朱炳仁の作品。 8月2日、中国トップクラスの銅彫刻家である朱炳仁は、代理人を通して日本の東京で記者会見を行った。これによれば、中国国宝「霊隠銅殿」4体の仏像が、日本の静岡コンベンションアーツセンターで4月5日から4月6日まで開催された展示会の会期中に盗難されたという…

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発信時間: 2012-08-03 11:04:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

8月2日、中国トップクラスの銅彫刻家である朱炳仁(ジューピンレン)は、代理人を通して日本の東京で記者会見を行った。これによれば、中国国宝「霊隠銅殿」4体の仏像が、日本の静岡コンベンションアーツセンターで4月5日から4月6日まで開催された展示会の会期中に盗難されたという。「霊隠銅殿」はギネス認定された世界最高級の銅殿で、今回日本で展示されたのが海外初出しだった。朱炳仁の代理人によると、中国側はすでに正式に静岡南警察署に事件を届け出ており、警察は専門捜査班を設置、全力で捜査にあたっている。この仏像は、全身を銅で鋳造された高さ約45センチメートル、1体の重さは約20キロである。ここ数年、闇市での取引価格が高騰しているため、日本各地で寺院の仏像の盗難事件が多発している。 

中国の浙江省と日本の静岡県は友好姉妹都市提携30周年を記念して、今年4月5日から4月6日にかけ「浙江―静岡友好30周年名品展覧会」を開催した。静岡県の要請で浙江省の「霊隠銅殿」4体の仏像が日本で展示された。しかし、展示終了後、撤収時にスタッフが「霊隠銅殿」の仏像4体がなくなっている事に気づいた。中国側は、展示責任者であった株式会社ムラヤマに依頼し、会場にこの知らせを公表。現場ですべてのスタッフを総動員して捜索した。また中国側の依頼で、ゴミ清運車を呼び戻し現場のゴミすべてをばらして探したが全く発見できなかった。細部の確認のため、5月24日中国側は中国上海税関に戻ってきた今回の展示会のすべてのコンテナをくまなく探したが、依然として仏像は発見できなかった。これにより4体の仏像が日本で盗難された事実が確認できたことをうけ、8月1日、中国側は正式に静岡南警察署に盗難事件として届け出をした。 

「霊隠銅殿」は、中国工芸美術の大家である朱炳仁さんがデザイン製作した作品で、杭州の霊隠寺に安置されている。高さが12.62メートルの中国一高い銅殿で、ギネス記録にも登録されている。今回、静岡県で展示された「霊隠銅殿」の鋳型は鋳造後にすでに廃棄されたため、4体の仏像はすでに仏教芸術上で唯一残された貴重な作品になっている。静岡県の報道機関も大量に報道をしている。 

ここ数年、日本では仏像盗難事件が頻発している。2008年1年間で静岡県の寺院から盗まれた珍しい仏像は30件余りにのぼっている。京都でも仏像盗難は深刻な状況になっている。日本の産経新聞の報道によると、今年7月、京都のある寺院の住職が仏像2体の窃盗で逮捕されている。2009年3月には、京都である犯罪者が逮捕された時、自宅から20体余りの仏像が発見されている。共同通信社の報道によると、日本で寺院の仏像の窃盗が増加しているのは、闇市取引価格の高騰と関係があるという。今回、中国の芸術大家の仏像が盗まれた事件は、日本の犯罪者のターゲットが、これまでの日本の仏像から中国を含む各国の仏像にまですでに広がっていることを意味している。共同通信社2日の報道によると、今年6月、ある日本人男性が中国文化財58件を広東省から持ち出そうとして出国時に発見されている。 

「霊隠銅殿」の盗難がわかったあと、日本の友好関係者は強い関心を寄せ、様々な力を駆使して仏像の所在を探索している。朱炳仁の代理人は2日記者会見で、4体の仏像が日本で盗まれたことは非常に残念だが、日本の警察が非常に強く関心を寄せていることから早期の事件解決を期待すると語った。また、これは単発の単純な仏像窃盗事件であり、中日両国人民の友好交流には影響しないだろうといっている。中国在日本国大使館もこの事件に強く注目している。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年8月3日

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