7月28日の開幕式から今まで、ロンドン五輪の運営能力にすでに多くの批判や意見が寄せられているが、先日、奇妙なニュースが明らかになった。日本選手団がロンドン五輪開幕式で、スタジアムから強制誘導され、聖火点火式に参加できなかったという。この情報が確認されると、日本のネットは騒然となった。
ロンドン五輪開幕式で各国選手団入場式において、慣例として各国選手団はスタジアムを一周して中央に誘導される。だが当日、日本選手団はスタジアムを一周して、誘導員に強制的に出口からスタジアムから退出させられた。その後、各国選手がスタジアム中央に集合したときには、日本選手団はその場にいなかったというのだ。
これが日本のネットユーザーのブログで明らかになると、日本の報道機関は日本オリンピック委員会に問い合わせた。日本オリンピック委員会は「途中退場事件は確かにあった。事前に選手団の途中退場の可能性を申請する機会はあったが、私たち日本選手団は申請していない。これはオリンピック委員会のミスで、日本選手団が途中退場させられたものだ。また、日本以外にも誘導ミスをされた国があり、途中退場の誘導ミスもあった。最終的に、これは競技には何の影響もないことから、日本選手団は特にこの問題を重視していない。」と返答している。
興味深いのは、開幕式で発生したうっかり事件が一週間もたって明らかになったことだ。この7日間、日本選手団もメディアも、誰もこのことに触れなかった。ネット上のブログで暴露され、大きな話題になってから日本の報道機関はやっとこれを報道するようになった。おそらく日本五輪委員会の声明のように、もしかしたら本当に「日本人は試合に集中していて他のことに関心がない」のかもしれない。ロンドン五輪委員会は、誘導員のミスで日本選手団が退場させられたことを認めている。だが、先日AP通信社の記者がTwitterでこうつぶやいていたことがわかっている。「オリンピック委員会のロゲ会長は、日本選手団が開幕式で一周した後、退場したのは日本が自分で選択したのだと思っている。」しかも、日本五輪委員会は取材を受け、誘導ミスではなく開幕式の時間が長すぎて、選手を休ませようとして日本選手団の会場にいた44人中30人以上が早めに休みたいと要求していたといっている。それにしても、44人全員が退場させられるとは思っていないのだろうが、再入場はできなかった。
つまり、さまざまな話を聞くと、日本選手団の強制退場はやはり謎だ。ネットでは薀蓄のあるおもしろい意見が出ている。「世界中の選手団が聖火の点火を見守っていたとき、日本選手全員がスタジアムの外で人生を考えていた。」「ロンドンはオリンピックに消極的なのだから、その開催資格を抹消し永遠に開催できないようにしてしまえばいい!」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年8月3日