台風11号(アジア名:ハイクイ)が現在、中国沿岸部に接近している。中国中央気象台は7日18時に最高級の「台風紅色警報」を出し、同時に「豪雨黄色警報」を出した。台風11号の中心は7日17時、浙江省象山県の南東約230キロの海上(東中国海)に位置し、中心付近の最大風速は15級(48メートル/秒)、中心の最低気圧は945ヘクトパスカルとなった。台風11号は時速15キロで北西に向かい移動し、強い勢力を保ったまま浙江省舟山市から玉環県の沿岸部に接近し、7日深夜から8日未明にかけて沿岸部に上陸すると見られる。人民日報が伝えた。
中国気象局の鄭国光局長は7日18時、重大気象災害(台風)2級緊急対応を1級緊急対応に格上げし、台風11号に全力で対応するよう指示した。中国気象局が台風に対して1級緊急対応を発令するのは5年ぶりで、重大気象災害に対して1級緊急対応を発令するのは今年初となった。中国気象局は対策チームを浙江省や上海市等に派遣し、台風への対応の指導に当たらせている。
「人民網日本語版」2012年8月8日