謝罪文 |
英科学誌ネイチャーはウェブサイトを通じ、競泳女子400mメドレー金メダリストの葉詩文選手と読者に対する謝罪文を掲載し、同選手の成績に対して異議を唱えた記事について、「内容に誤りがある」とした。人民日報が伝えた。
現地時間8月1日、ネイチャーはウェブサイトを通じ、「なぜオリンピックの優れた成績が異議を招くのか」(Why great Olympic feats raise suspicions)とする文章を発表した。筆者は、同選手の競泳女子400mメドレーの優れた成績が「異常」であり、現在までのドーピング検査で潔白であるとされていても、その可能性を完全に排除することはできないとした。
同文章の発表を受け、中国の科学者はネイチャーに対して抗議を行った。北京大学の饒毅氏は4日、ネイチャーの編集長に公開書簡を提出し、「同文章は、聞こえの良い言い方をすればそそっかしく、聞こえの悪い言い方をすれば人種差別だ」と指摘した。カリフォルニア大学バークレー校で分子および細胞の研究に従事する王立銘博士は、同文章が科学的に間違っておりミスリードを招く可能性があり、かつ政治的偏見と人種差別が存在することを知った。王博士は当日中にネイチャーの編集長に抗議文を提出し、華僑学者による修正を経て、全米・全世界の華僑自然科学者に署名を呼びかけた。