中国の中西部地域の幸福度は東部地域を上回ることが19日、中国国営中央テレビ(CCTV、NHKに相当)財経チャンネル主催の「幸福都市市長フォーラム2012」で明らかになった。幸福度が高かった上位3都市は順に拉薩(ラサ、西蔵<チベット>自治区)、太原(山西省)、合肥(安徽省)。中国紙、経済参考報が報じた。
CCTV財経チャンネルは6年連続で全国31省・直轄市・自治区の住民計10万人を対象に幸福度を調査。過去3年間で、「幸せ」と回答した人が多かった上位10省・市・区は順次、西蔵自治区、内蒙古(内モンゴル)自治区、山東省、天津市、安徽省、遼寧省、黒竜江省、江西省、吉林省、河南省だった。このほか、2009-2011年に起こった世界的な金融危機以降、寧夏回族自治区と新疆ウイグル自治区の幸福度が明らかに上昇しているという。
2012-2013年度調査から取り入れられた幸福度指標について、中国都市計画学会の鄒軍・常務理事は「GDP(国内総生産)や資産投資ではなく、公共サービス水準や都市開発における公共サービスの位置付けに注目したもの」と説明する。
「人民網日本語版」2012年8月21日